株価チャートで分析する

株で稼ぎ続けるには、『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』両方の使い分けが重要となってくる。 株価チャートにおいて、『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』は、それぞれ独立したものではなく、お互いを補うような関係にあるといえる。『ファンダメンタルズ分析』は会社の業績に比べて株価が割安であれば、今後株価が上がると考える。そして損益計算表などの会社が発表する数字を分析することによって、会社の成長を予測して、投資をするか決めるのだ。『テクニカル分析』はすでにその銘柄に関する情報は、株価に盛り込み済みだという考え方をもっている。そして過去の株価の動きをグラフにしたチャートや、移動平均線などの指標を使用して、より良い銘柄を探していく。株価チャートでは、『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』を理解することが大切だろう。2つの分析手法は、考え方や、その情報を判断する材料が全く異なっている。優れた投資家ほど、それぞれの分析法の特徴を把握して、併用しながら答えを出していくようなスタイルをとっている。

トレンドラインを活用

株価チャートで株価の動きをみていると、おおまかな方向性や規則性があることがわかってくる。これが『トレンドライン』だ。トレンドとは、中長期的に見て、ある程度のブレはあるものの、株価の動きがしばらく同じ方向に向かって動くことをあらわしている。『トレンド』には『上昇トレンド』、『下降トレンド』、『横ばいトレンド』の3種類がある。『トレンドライン』を見つけるには、高値と高値を結んだ線『上値抵抗線』(レジスタンスライン)と安値と安値を結んだ線『下値支持線』(サポートライン)を利用してゆく。株価チャートを中長期的に見て、株価が3種類の『トレンド』のどれに当てはまるか確認し、短期チャートで、具体的に売買のタイミングを考えていくのが、一般的な『トレンドライン』の活用方法といわれている。株価が一度トレンドを形成すると、しばらくはトレンドに沿った動きをする習性があります。そこで売り時、買い時を見極めるのです。現在のトレンドをつかむことも大事ですが、トレンドが変わるタイミングを読み取ることも大切です。トレンドの転換するポイントをつかむことは、売買のタイミングをつかむことにつながるからです。

ローソク足で分析

株価チャートで『テクニカル分析』をする場合にもっとも使われるのが『ローソク足』です。これで株価の動きが瞬時に分かるようになっています。『ローソク足』には『始値』、『終値』、『高値』、『安値』の4つの株価情報が含まれています。『始値』よりも『終値』のほうが高い場合、つまり値上がりした時は、上側が『終値』を、下側が『始値』をさします。そしてこの場合は白の四角形であらわされます。これを『陽線』とよびます。逆に、『始値』よりも『終値』が安い場合、つまり値下がりしたときは、上側が『始値』を、下側が『終値』をさします。そしてこの場合は黒い四角形であらわされます。これを『陰線』とよびます。また『陽線』、『陰線』の四角形の部分を柱とよびます。そして上下に伸びる線のことを『ヒゲ』とよびます。株価チャートであらわされるローソク足で注目するのが『柱』と『ヒゲ』です。『柱』の長さが相場の勢いをあらわし、『ヒゲ』の長さが相場の迷いをあらわしています。